無人島より
やだ…ちょっとこの人、いつの旅行の日記書いてるのよ……二年前じゃない…?
~無人島より~
多分、多分二年前に静岡に行きました。
あれからもう二年経ってるのに震えるし、二年前の旅行の記事を書こうとしているのにも震えてます。
2017年に突入し、早いものでもう10月に……そして私が会社勤めを始めてから5年が経ってしまいました。はや〜い!
自分が新卒だった頃を思い出そうとしたんですけど、私は大学在学中は就活をほぼしておらず(暑いとか寒いとか雨が降ってるとかでたびたび中止にしていた)、大学を卒業して数か月くらい遊んでから「そろそろ働いてみようかな……」と就活を始めたのでそもそも新卒なんてものはありませんでした。
ただ、もしこれが悩める就活生の目に留まることがあるのなら、「働かなくても飯はうまい」ということを伝えたい。
就活も人生も中途半端に受け流していたボロ雑巾のような頃の私を、一度きりの面接で「君、採用!(本当はもっとビジネスライクな表現)」と拾ってくれた弊社代表には感謝してもしきれません。この廃墟みたいな場を借りて5年間のお礼を申し上げます。
●早く本題に入って
入ります。二年前に静岡に行きました。
前々から沼津辺りをふらふらしてみたいという謎の願望があったので、なんとシルバーウィークを使って三泊四日のがっつり静岡旅をしてきました。
シルバーウィークのせいでなかなか宿が確保できなかったのですが、唯一ペイチャンネル見放題プランの部屋が空いていたので喜んでそこを取りました。
ちなみにペイチャンネルの方ですけど、シルバーウィークのせいでほぼほぼ全部熟女ものでした。
ざっくりとしたもくじ
●あわしまマリンパーク
静岡に行くぞ、となった時にまず候補にあがったのがここです。
無人島水族館というフレーズに心惹かれすぎて、気づいたら船に飛び乗っていました。
沼津駅からバスで30分かけて船着き場に行き、そこから船で数分かかります。
沼津駅からの往復バス券+水族館チケットがセットになった「あわしまマリンパック」というものがありますので、活用してみてください
沼津駅からバスで揺られること30分……
この、海辺の街感(?)がすごくないですか?
こういう景色が30分続くのですが、往復1時間あるというのを考えると、可能であれば話し相手がいた方が良かったかもしれません。
そうこうしているうちに船着き場に到着。
ここでおじさんに何らかの券(たぶん水族館のチケット)を渡すと船にライド出来ます。
この日は快晴で、本当にめちゃくちゃいい気分で船に乗ってたことだけは覚えています。
あといつだったか年始に江ノ島でマッドマックスみたいな操縦のクルーザーに乗ったのを思い出しました。
本気で海に放り出されると思った瞬間、人は意外と声を発しないんだなと学びました。
そして船で数分すると、いよいよ無人島に到着。
長澤まさみがカ●ピスのCMを撮ってそうなロケーションを横目に少し歩くとすぐ水族館が見えます。
無人島と聞くとどうしてもサバイバル方面のイメージが先行するんですが、ここは観光地だけあって、どちらかというとプライベートビーチという感じです。
人がまばらなので(というよりもアクセスが地味に大変なので)お忍び旅行感が出ていいのではないでしょうか。実際島を探検している時に何組かのカップルとすれ違ってゴリゴリに気まずかったです。
●あわしまマリンパークへ
そして肝心のマリンパークですが、水族館というよりは家です。なんかこう、金持ちの友人の別荘に遊びに来た気分になります。
とにかくかわいい。
細部までこだわった装飾や、職員さん手書きの解説などが目を引くとても楽しい空間。
どこかヴィレヴァンを彷彿とさせる手書きPOP……
要所要所に光るスタッフの遊び心……
土産屋までしっかりかわいいです。
ペンギンからミノカサゴまで
あとカエル館というのもあるので、もしかしたらここでしか見られない両生類がいるかもしれません。
ちなみにこちら、あわしまマリンパーク広報担当の「淡島うみねちゃん」です。
性別は雌雄同体。性別は雌雄同体です。喜んでください。
http://www.marinepark.jp/sp/profile/index.html?id=umine
こちらのページからうみねちゃんや仲間のおとめちゃん達のプロフィールを確認出来ます。ちなみにみんな性別は雌雄同体です。
水族館をひと通り楽しんだら、いよいよ島の探検です。そこまで広い島では無いので、30分もあればプチ冒険気分で散歩できます。
気持ち的にはぼくのなつやすみです。
実際夏季休暇として連休取って遊びに行ったのでリアルなつやすみなんですけど、海の音と鳥の声だけがする休暇は本当に心休まりました。
途中、謎のトンネルを発見。
ガチガチのイルミネーションの中を私の足音だけが響いて少し怖かったんですけど、なんとか通り抜けました。
トンネルを抜けてもそこは無人島です。
水族館も楽しみ、島も探検してかなり満足しました。
ありがとうあわしまマリンパーク……
帰りの船から降りる時におじさんが次回使える割引券をくれました。
色々なことをひとまず忘れてのんびりしたいという時には最高の場所だと思います。
そして再びバスに揺られて沼津駅前に戻ります。次なる地へ……
●沼津港深海水族館
沼津港深海水族館はその名前の通り、深海の生き物に特化した施設です。
かなり貴重な冷凍シーラカンスが観られる施設でもあるので、シーラカンスって名前はよく聞くし、どうぶつの森と牧場物語では釣ったこともあるけど実物はよくわかんない…という人はぜひ行ってみてほしい。
こちら、沼津駅から徒歩10分程度&近くに漁港があり海鮮ストリートのようなものがあるので、人が…とにかく人が多かった……
1階はチンアナゴ等のお馴染みの生き物たち、深海生物及びシーラカンスは主に2階に展示されています。(二年前の記憶です)
1階の写真は探したけどほぼスマホに残っておらず……
以下2階の写真です。
「生きてる魚がいない……」
※います
奥の方にちゃんとダイオウグソクムシとかタカアシガニがいた気がします。
それでもこの透明骨格標本のインパクトが本当にすごくて、あわしまマリンパークを家とするなら、こちらはちょっとヤバめの研究所みたいな感じです。
『バカンス中に“機関”に緊急招集された職員』という設定で館内を回るとメチャクチャ楽しいのでおすすめしています。
普段こんなにじっくりと魚を見る機会が無いので、とりあえずたくさん見てきました。
薄暗い館内に標本が並ぶ光景はなかなかマッドサイエンティスト感があります。
冷凍シーラカンス
でかい……
大迫力です。
シーラカンスってこんななの…気軽に釣れていい魚じゃなかった…
他にも動いてる魚はたくさんいたんですけど、とにかく人が多くて写真はあまり撮れなかったです。
あと、2階の撮影不可コーナーにある特別映像も結構良かったので機会があればぜひ。
外に出る頃にはいい時間になっていました。近くは漁港なので夕飯に海鮮丼などを食べるのもいいですし、地元の居酒屋で1杯やるのも捨てがたいですね。
私は海鮮は見る専なので、普通に肉とか食べようと思ったんですけど、せっかく沼津来たし…と思って沼津のくら寿司に行きました。美味しかったです。
大型展望水門「びゅうお」です。
入館料100円で中を自由に見学できます。眺めがいいので夕方辺りに夕日を見に行くのがロマンチックなのではないでしょうか……
ちなみに私が行った時は、私とカップル2組という気まず過ぎるメンバーで私は完全に異分子でした。
●沼津まとめ
海鮮を楽しめる人であれば、沼津駅周辺で十分に「沼津感」を味わえると思います。
そもそも海鮮があまり好きでないのに海鮮(水族館)が好きなせいで、海辺や港町を存分に楽しめていないのが悔しい。
ただ余力がある人はぜひあわしまマリンパークまで足を伸ばしてほしい。無人島独特の空気を楽しんでほしい。
できれば連休の、初日にきてほしい。
連休のいいところは、「明日何しようかなあ」だと思うんですよ。「明日も仕事だ」から解放されたひとときに、ぜひ無人島を選んでください。
●修善寺で世界旅行編
締め切りと担当編集者に追い詰められた小説家が逃げ込むような旅館が大好きなので、時間と金が許せば菊屋に1週間くらい泊まって、担当から逃げる小説家ごっこがしたいです。
あとその原理だと箱根の富士屋ホテル(http://www.fujiyahotel.jp/)と蒲郡クラシックホテル(http://www.classic-hotel.jp/)もめちゃくちゃ泊まりたい。特に蒲郡クラシックホテルは本当にもう写真見ただけで好きになりました。顔ファンです(?)
修善寺の街並み
白い彼岸花
修善寺は修善寺駅周辺でちょっと散歩するだけで修善寺感(あいまい)を楽しめます。さくっと修善寺したい時や、時間が無いときでも大丈夫です。
●修善寺虹の郷
元気がある人は修善寺駅からバスで20分ほどの所に修善寺虹の郷というテーマパークがあるので、ぜひおすすめしたい。本当に一人ではちゃめちゃに楽しめる施設でした。
公園といえば公園なのですが、ものすごく広い園内で数か国の庭を再現していて、日本庭園からイングリッシュガーデンまでなんでもあるすごいところです。静岡県にいることを忘れます。
とにかくイングリッシュを感じてください。
園内の庭から庭への移動も徒歩だと果てしない道のりなので、基本的にバスか汽車で移動するのを強くおすすめします。
入口のイギリス庭園から奥地の日本庭園まで歩いて疲れ果て、その日の夜は夕飯を食べに出かける元気がなくなり、ホテルのベッドにうつ伏せになり一夜を過ごしました。
日本庭園には夏目漱石記念館があります。
ちなみに私がおすすめする漱石は夢十夜(特に第一夜)です。なぜなら腐女子はだいたいこういう話が好きだからです。
移動で体力を使わなければものすごく景色を楽しめるし、見たい花の季節に合わせていくのもひとつの手です。
あと行楽シーズンに行ったのにも関わらず、人がそこまで多くなかったので過ごしやすかったです。
花の状態については、こちらの公式ブログ(http://nijinosato.com/hanablog/)を見てもらうほうがいいと思います。藤棚見たかった……
●三島の街を探索
修善寺虹の郷を歩き回ってヘトヘトになったのにそのままの足で三島の街探索に出かけました。今考えると誰かに脅されてたのかな?って思うくらいのマゾスケジュールなんだけどなんであんなことしたんだろう。
柿田川公園
水が何やら不思議な力で青々と見える池です。
たぶん、こう、光の加減がどうにかなってるんだと思います。
これは町の川にいた野生の鳥(アヒル?鴨?)
みんな大好きカピバラさん
どうぶつふれあい広場があります。
ちゃんとここを渡りました。
押せっ・・・!押せっ・・・!
なんと、この建物の前に水が溜まっているのが数十年ぶりだったようです。
運がよかったし、結構いい写真も撮れました。
三島の街
静岡県ということもあってかわからないのですが、とにかく街に川が大胆に流れてるな~と思いながら歩いてました。
比較対象が茨城県と千葉県のみなので、本当にアレなんですけど、また沼津・三島周辺は遊びに行きたいと思ってます。
最初、三泊四日はやりすぎたかな~と思ったけど、意外と楽しめました。
ひとり旅をすることはしょっちゅうあるのですが、旅行中にふいに発声しづらいという点を除けば楽しいかなと思ってます。
あと、静岡限定お茶コーラは、コーラが禁止された世界でコーラを模した飲み物として飲まれているコーラみたいな味がしました。
以上です。